『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第43章   「二元性原理とは」        by マクラーゼ 

 「光」を細かく分けたとき、「粒子」になります。

 その粒子は「フォトン」と呼ばれる、光の粒子。

 そして、この「フォトン」は、二つに分極したとき、

“プラスのフォトンと、マイナスのフォトン”という、二極の分裂がおこるわけです。


 ここで、二元性原理について考えてみましょう。

 あなた方の、物質界を構成するためには、二つの性質に分極させて、

エネルギーポテンシャルを高くする、その方が、固定された物質、固定された意識が、

生まれやすくなってきます。


 その分極された、特に、相反する性質をもったすべての性質。あなた方は、自然界、

また、日常の生活の中に、「正反対の性質」を持つものを、

たくさん見かけることと思います。


 ではなぜ、このような、二つの性質を、持たざるを得なくなったのでしょうか。


 二元論というものが、

二つの極性があるから、世の中が成立していく。確かにそう、捉えております。

 しかし、ちょっと違う観点から、この二元論というものを、

捉え直してみてはいかがでしょうか。 なぜ、そうなってしまったのか…? 


 二元論的な見方、すべてを、プラスと、マイナスとして捉え、

世の中にも善と悪、カオスとフラクタル、秩序と不秩序、

エントロピーとネガエントロピー、男性性と女性性、プラスとマイナス、NとS。

 みな、二つの性質を極端に分け、その二つの性質が、うまく絡みあって、

世の中を構成している。そう、みなさまは、捉えているのではないでしょうか。


 確かに、一つの見方としてそれは正しいのですが、

果たして、本当に真実であるか、とういことを、誰が確認できるでしょうか。


 二元性というのは、あなた方地球人が、この現象界を捉えたとき、

そのような性質を、持たせたのではないか、と、考えたことはありませんか。


 つまり、二元論的見方は、本当に宇宙の法則であるかどうか、誰が確認したのでしょう。

 それは、科学上の、物理法則といえば、それで済むことかもしれません。しかし、

その物理法則の見方が、果たして「宇宙の法則」に、従っているのでしょうか。


 あくまでも、地球の法則、「地球の物理学でみた宇宙の捉え方」ではないでしょうか。


 すべてを、二つに分け、それも相反する性質に分け、現象を捉えてゆく…。

 それは最も人々に分かりやすい、理解しやすい手法であると思います。

 しかし、人間がものごとを捉えるのに、容易なだけであって、

宇宙からみた場合は、本当にそうなのか、ということを、

誰かが、確認したことがあるでしょうか。


 よく創造論の中に、「無から有が発生した。」、「その無から有が生まれた。」

この、二つの分け方、これも二元論です。


 宇宙の中に、陰と陽が生じた。そして、その陰と陽が、グルグルグルグル回転し、

様々な物質を創り出した。非常に、人々にとっては、理解しやすい説明ではあります。

 しかし、それが本当に正しいものごとの捉え方であるか、ということを、

誰が確認したのでしょうか。


 最も理解しやすい、納得しやすい方法として、その習慣が、長い長い年月を経て、

二元論的なものの見方が、あなた方に、当たり前のように焼きついていることに、

気がついてほしいのです。


 二元論というのは、「地球人が、原初から、

二元論的にものごとを捉える、癖をつけてしまったが故の既成概念の産物」、

であることに、気づいてほしいのです。


 この世があれば、あの世があり、私たちの宇宙があれば、私たちの宇宙に平行する、

「平行宇宙」がある。「実」があれば「虚」がある。非常に容易いものごとの捉え方です。


 そうすると、二つの局面の間の、中間点、ゼロポイントが発生する。

 これも、ものごとを捉える、非常に容易な説明ではあると思います。

 確かに、あなた方の世界では、この法則が動いているのです。


 ヒーリングにおいても、「プラスとマイナスの、バランスをとる」、

それが、本当のヒーリングの目的であることを、以前説明いたしましたが、

 その「ゼロポイント」を、いかにして掴むか。このようなものごとの捉え方、

それは、二元論に習慣づけられた、あなた方の意識のあり方に、起因するものなのです。


 だからこそ、ヒーリングにおいても「プラス」と「マイナス」、そして「ゼロ」という、

中間点を、意識せざるを得なくなるのです。

 その方がヒーリングが、容易に行えるからなのです。


 それは、あなた方の意識が固定してしまったが故の、やむをえない、

実状から、そのようにせざるをえないのです。

 これはあくまでも方便論にすぎないのです。


 この見方が、いろんな分野に適用されて、世界中が、

二元論という発想になってしまったのです。あなた方の、身の周りにあるものすべてが、

二つの性質を持つものに、分けられてしまったのです。すべては、固定意識」のなせる技、

なのです。宇宙の真実であるかどうかは、疑わしいものがあるのです。

 二元論がすべてではありません。



 あなた方は、意識世界の多次元構造とういものを、まだまだ理解できていないのです。

 だからこそ、地球人の意識は、まだまだである、と言いたいのです。


 三次元構造のものは、理解できても、もう、四次元、五次元、六次元構造、

ましてや、多次元多様体というような、複雑な構造、次元構造を持つものに対して、

あなた方は、全くイマジネーションできないのです。


 ここに、人の意識の限界があるのです。

 この、がんじがらめにされた、意識構造の中で、あなたがたは生きざるを得ないのです。


 いち早く、この二元性構造の枠から抜け出して、

もっと、多次元多様体の世界を、認識できるようになったとき、あなた方は、

宇宙が、物質と反物質でできている、というような発想は、また否定されてくるのです。


 あくまでも、そのものごとの捉え方、

 二元性原理という、「固定概念の枠」に、捉われてしまった証なのです。



 真実はもっと違うところにあります。

 非常に、謎めいたことを言っているように、思われるかもしれませんが、

もっと違った観点から世界を、宇宙を、捉えて欲しいから、

このように、問題提起しているのです。


 宇宙というのは、地球人の発想、観念からはずれた、

もっともっと違った真実が存在しているのです。あなた方は、地球人の発想でしか

宇宙意識を、宇宙存在を、捉えることしかできません。


 たとえば、シリウスが、プレアデスが、オリオンが、と考えてみても、

地球人の発想では、彼らも同じような肉体をもち、生活をしている、と、

捉えてしまうでしょう。真実はそうではないのです。

 あくまでも地球人が、そういう発想をして、宇宙意識を捉えているにすぎないのです。

 あなた方の観点からみた場合、そのようにみえてしまう。

 ここに、過ちの原因があるのです。



 「宇宙創造説」。その中にも二元論があります。

ここにも、大きな過ちがあるのです。まだまだ、地球人の発想は、

「真実の宇宙の構造」とは、ほど遠いのです。


 物理法則で、地球上からの観測結果で、そのように、二元性原理をあてはめても、

それは地球上における、観測のフィルターを通して、

ものごとをみているに過ぎないのです。

 あなた方にとっては、宇宙は、すべて二元構造でできている、ようにみえてしまうのです。

 しかし、それは、フィルターにかかった結果に過ぎない、ということを、

もっと理解してほしいのです。



 すべての現象におても、「善」と「悪」で、ものごとを捉えてしまいます。

 「悪は駆逐されねばならない」とか、「善は悪に優る」とか。

 それも、二元性原理のなせる技でしょう。

 この、二元性原理によって、いかに歴史の真実が、改竄されてきたことでしょう。

 すべてを、「白」か「黒」かに、分けてしまう。

 そのような癖が、あなた方の中に、できあがってしまったのです。


 自分がいれば、それに対応するシャドーが生まれる。これも二元性原理がなせる技です。

 そのように、ものごとを捉えてしまう。その方が理解しやすいから…。


 真実はもっと、違うところにあるのです。



 宇宙意識というのは、もっともっと複雑な、多次元構造をしているのです。

 真の宇宙像へのフロンティアとして、今ここに、

二元性原理から脱皮する、勇気をもってほしいと思います。


 いつまでも二元論にとらわれてはいけないのです。

 そして、二元論がもたらす弊害というものを、あなた方は、

たくさん創ってしまったことを、認識すべきなのです。


 二つの局面があるから、それを統合し、「ワンネス」へ導いていく。

果たしてこれが、正しいかどうか、もう一度、見直さないといけないのです。

 すべて統合だ、ワンネスだと捉えても、相容れぬ性質のものを、

果たして統合できるでしょうか。


 無理に統合しようとすればするほど、歪みが生じるのです。

 ここに、「ニューエイジ」の、ものごとの捉え方の、誤りがあるのです。

 みな同じだからとか、すべては一つなのだからとか。

この考え方は、大きな混乱をもたらすのです。


 真実は違うところにあります。


 二元論の弊害を、もっと深く捉えてみてください。そして宇宙は、多次元多様体を持つ、

それも無限に持ちあわせた、「すべて」であるということを、認識してほしいのです。

 二元論だけで宇宙ができているのではないのです。


 創造説にも修正を加えないといけないのです。

 これなくしては、現代社会に蓄積した、様々な弊害を解決することも、不可能なのです。

 また、アセンションの意識には、到達できないのです。


 いち早くの意識の変革を、願ってやみません。






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