『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第45章   「生きるとは」          by エル・カンタレーネ 

 今、ここに生きることの意味、意義、目的について、人は誰しも、「なぜ?」という、

疑問を抱いたことは、長い人生において、いく度かあったことと思います。

 全く無目的、無意味の人生を送る人は、ほとんどいないことと思います。


 その意味、目的を知ることは、これからの人生を切り開いてゆく上で、最も重要、

かつ、大切なことではないでしょうか?


 「意識界(あの世)」とは、「創造の原理」、「魂の成り立ち」の章にて、

お話してきました内容と、関連することでもありますが、

個の魂とは、地球圏内において、特定の属性を持ち、宗教観、倫理、道徳観、慣習などに、

拘束されたとき、それが、強固な固定概念を持つようになり、それらを総称して、

「カルマ」と呼ばれるようになったと、お話いたしました。


 それが長い年月を経るにつれ、個人の魂のみならず、集団のカルマ、土地のカルマ、 

国のカルマ、地球のカルマ、と、数多くのカルマの層が、積み上げられてしまいました。



 地球圏内においては、鉱物、植物、動物という、

それぞれの、グループの意識の集合体が、各次元を構成していったのです。


 それを次元構造で表しますと、


 一次元   (鉱物界意識)

 二次元   (植物界意識)

 三次元   (動物界意識)

 四次元   (物質を必要としない意識界)

 …     (それ以上の微細な意識の世界)

 ∞次元   (意識が次元の拘束を外れたときの世界)


というように区分されてゆきます。



 「現世(この世)」      ⇔     「意識界(あの世)」

 「電磁共鳴のベクトル成分」  ⇔  「電磁共鳴のスカラー成分」

 「物質的」          ⇔          「意識的」

 「時間・空間的」       ⇔     「時間・空間の拘束なし」


 このように、「現世」と「意識界」は、相対的であり、

「現世は、電磁波共鳴現象、すべてのベクトル成分」を意味しており、

「あの世は、これらのスカラー成分によって構成」されております。


 つまり、現世(この世)と、意識界(あの世)は、電磁波共鳴成分の、

別の側面からながめたとき、に区別される事象であって、

どちらも、「電磁波共鳴現象」にすぎないということなのです。


 あの世が特別の世界、というわけでもなく、物質が存在するから、

あの世が存在するのです。電磁波共鳴現象の、一側面に過ぎません。


 たとえば、各次元においても、物質には、記憶のメモリーがあり、

 この、メモリーの積み重ねられた世界を「あの世」と、呼んでいるのです。


 つまり、「多くの意識の集合体」が、「あの世」なのです。

 あの世も、こちらの物質があるから、発生するのです。

 「物質」と「意識」とは、表裏一体なのです。


 そして、それぞれの電磁波の中の、うなりの波の、

共鳴周波数のレベル差を、「次元」と称しているのです。



 「意識」のもつ波動(スカラー周波数共鳴)が、高くなればなるほど、

高次元へのゲートが、開かれてゆき、そのプロセスは、

 「プラス→マイナス→ゼロ」という、ピラミッド型、三体構造を成して、

それが物質にも影響を及ぼす。それを「三体原理」といいます。


 つまり、ここにも三角形構造と、その逆三角形、六ぼう星の、

パターンが発生しているのです。この三角形の中に、フラクタルな三角形が、

無限に描かれてゆきます。


 これら三角形の認識を、さらに微細にしてゆき、それらを、

自己の内宇宙へ広げてゆくことが、統合への道として、記されているのです。



 自己の魂の本質は、「自己の内面に、すべての本質があるがゆえに、

それを求めて、探求してゆく」のです。これが、

「自己を知ることと、全てを知ることは同義である」ことの、本当の意味なのです。


 内的意識の統合には、自己を探求すればするほど、多くの他者とのかかわり、

許容、寛容があってこそ、内的な統合が、進んでゆくのです。


 これが、魂の進化、成長であり、この、統合状態へ回帰するために、

今、ここに生きている、ということなのです。



 意識の世界は、物質的拘束から、外れた世界に存在しております。

簡単に言えば、夢の中の状態と、よく似た世界とも言えるでしょう。

人は、この現世(この世)に、肉体を持って生きることで、固定の意識を保ちつつ、

その、「固定意識の投影」という形で、様々な創造を行ってゆけるのです。


 それが意識界(あの世)、のみの場合 

 「自分の意識状態が、そのままビジョンとして、あの世で投影されてくる」ので、

その意識に変化が起こる度に、意識に相応する世界へ旅することが可能になってくる、

のですが、ここでの問題点は、固定意識が、あまりにも強固でありすぎると、

そのままずっと同じ世界に入り込み、抜け出せなくなってしまいます。


 そして、意識界のメカニズム、コントロールの方法を知らなければ、

すべてに無防備となり、自分のいる位置も全く分からなくなってしまうのです。

 つまり、意識界(あの世)の、迷子となってしまうのです。



 この、「意識界のコントロール法を学ぶ」ためにも、現世(この世)に生き、

意識の迷走状態から、脱け出しているのです。


 「人と魂の合体」。

 この世とあの世の性質上、どちらも利点もあり、欠点もあります。

 この長所、短所を補うために、人の身体の中に、別の魂が合体するという方法で、

一人の人格(50%:50%)を、共有しつつ、共同作業で

“統合の原点”の道を歩んでいるのです。


 そのために、合体する魂にカルマ(固有の属性)が強い場合、

そのカルマが、現世に強く反映されてくるのです。


 それを現世の自分(50%の自己)が、魂のカルマ反応であると、認識できたときから、

「カルマの解消作業」が、行えてきます。つまり、三次元の自分が、

それを認識できない限り、カルマの解消は行えないのです。



☆「現世」に生きる目的とは


 ① 「カルマに対する、創造の源から、エネルギー抵抗値を下げること。」


 ② 「肉体の意識(本体)と、魂(合体霊)、双方の霊性を高めること。

  (ここには、グラウンディングが、大切な要素です)。」


 ③ 「魂、及び肉体に通過できる、光子量(フォトン)を、最大限にアップさせること。」


 ④ 「光子量(フォトン)の、キャパが増すに従って、本人の意識の状況が、

  現世と、意識界への投影が、容易になってきます。(これらの投影現象を通じて、

  本来の、自然の摂理に従った、魂のあり方を学んでゆくこと。)」


 ⑤ 「本能、感情、知性、理性の四大要素から発生する、意識の本質と、

  バランスを知ること。(四大要素をバランスさせることが、

  統合の認識を広げてゆきます。) 」


 ⑥ 「意識界へ旅立ったとき、迷走状態とならぬように、肉体を通して、

  意識のメカニズムを知り、その、コントロール方法を知ること。」


 ⑦ 「意識界に対する、認識度を拡げ、新たなる意識界を創造し、

  全体の進化に貢献すること。」


 ⑧ 「愛や、慈悲や、光の本質を、悟ること。」


 ⑨ 「自他の識別なき、創造の本質に、近づくこと。」


 ⑩ 「“宇宙即我”、“神我一体”を、

  肉体の意識、との統合のプロセスによって、悟ること。」


 ⑪ 「魂のアセンション(次元上昇)」


 ⑫ 「新たなる宇宙の、創造の担い手となり、宇宙の進化を促すこと。」


 ⑬ 「霊、意識、肉体、の統合を通し、宇宙、自然、神、との三体原理を悟ること。」



☆まとめ


 「現世」は「意識界(あの世)」の投影であり、あの世の混乱は、現世の混乱へと、

投影されています。私たちは、肉体意識を持つことで、あの世の修正を、

たやすく行うことができます。


 あの世の方が優れている、という話は、作り話に過ぎず、

そう信じ込まされてしまった、「既成概念」のなせる技なのです。


 「この世の混乱、イコールあの世の混乱」でもあり、常に相対関係にあります。


 このため、現在、この肉体意識を持った方が、意識の集中と、拡散が、容易で、

それが、あの世を変えることになります。


 今生きていることの、大いなる意味と、役割を、認識すべきであり、

誰しも、無目的に生きているわけではないことを、知るべきなのです。



 全体のバランスを、完成させるためには、あの世とこの世の存在との、

共同作業が必要不可欠であります。その主体となるものは、

肉体意識を、自由にコントロールできる、この、「現世に生きる私たち」にある、

ということを、知るべきなのです。


 それを、私利、私欲、偽我、名誉欲、独占欲などに振り回されずに、

自己の純粋化を、常日頃の指針とし、魂の純粋化に、努めるべきなのです。


 その努力に対しては、この世とあの世とのルートが開かれ、

多くの意識界の存在のサポートも、あな方が望めば、即座に与えられるのです。






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