１章　　「セラフィラム」 ｂｙ　天使　セラフィム  　みなさまはじめまして。 　わたくしは「セラフィラム」。　別の名を「セラフィム」と呼んでおります。 　天使界の階層として、わたくしセラフィムは、「熾（シ）天使」と呼ばれております。 　すべてを司る天使の長として、あらゆる法則性を調整する役として、 わたくし「セラフィム」は存在しております。 　天使界最高位の仲間として、すべての知識、知恵を司る「ケルビム」というのもおります。 　力を司る「パワーズ」。権力を司る「ドミニオンズ」。 　またその下にはあなた方がご存知の七大天使、「アーキエンジェル」の階層がございます。 　天使界は、このグループの中で、多くの魂の分身を生んでまいりました。 　そして、多くの歴史上の人物、文学者、哲学者、芸術家、政治家、音楽家、画家、詩人、 ならびに、政治の転換期に、人々を啓蒙するための思想家、革命家に転生してまいりました。 　わたくしたち天使界は、人々の魂の中に眠る最も大事なもの、 「感性」、「感情」を大切にいたします。 　その感性を磨くもの、また、感情を高ぶらせたり、またつらい時には、癒したり…、 そのような働きを、みなさまの背後から行ってきたのでございます。 　そして、心の大切さ。 　「感情」、「感性」が人を豊かにし、そして魂の成長に役立つものとして、 ハートのチャクラ中心にパワーを与え、あなた方の心を癒し、 本当の、生きる上での幸せを「感情」、「感性」を通して与え続けてきたのです。 　ちょうど、ハートチャクラから広がる、横波のように…、 大きく、大きく広がってゆく、人々に対する寛大さ、許容力を培うものとして、 常に、エネルギーを与えてきたのです。 　トート様の役割りは、「真理」と「普遍性」、「知性」と「理性」、そして、 「神秘性」と「魔術性」、そしてさらに「エネルギーの法則性」を司っています。 　ちょうど、トート様は、わたくし達とは垂直軸に位置する、 縦軸の役割りを司っているのです。 　そしてわたくし達天使界は、ハートの中心から横に広がる、横軸を司っています。 　そして、大きく、大きく十字が広がることによって、 あなた方の魂は、大きく、大きく覚醒してゆくようになっております。 　つまりは、縦と横の完全バランスがあってこそ、完成された人間である、 魂の成長へとつながるものであることを知っていただきたいのです。 　「人として、生きる。」そのことに重要な意味がある。 　人類種として大きく成長したこの進化の中で、動物界、植物界、鉱物界をすべて包容した、 幅広い感性を持つことができた人類種に、期待を持っているのです。 　あなた方の持つ限りない感性と、感情の広がり。 それらを、さらに、さらに豊かにすることによって、 あなたの魂は多くの人を包み込むことができるのです。 　そして、多くの人を救えるということも、知ってほしいと思います。 あなたの心の広がりは、「すべてを救える」ものであるということを知ってほしいのです。 　わたくしセラフィムは、今回の実践編に於いて、生きる上での意識のあり方、 その活用方法を示してゆきたいと思います。 　そして、さらには宇宙意識界や、もっと古くから地球に存在していた、 古い意識のメッセージを通して、あなた方の心の真相に眠る、意識の法則性を 示してゆきたいと思います。 　その目的は、あなたが今生きているそのことの大切さを再発見してほしい。 　再発見したと同時に、深い意識の層につなげることができたとき、 古い記憶も癒せるものであること。 　そして、今のあなたの感性が、宇宙大に拡がることによって「創造」と一体となれることを、 このたびの「セイクレッド・スター」（実践編）の中で明らかにしてゆきたいと思います。 　みなが求めるものは、「すべてが幸せであること」。誰も不幸を望んではいないのです。 　幸せになり、本当の幸せを感じられてからこそ、他者への幸せを願う気持が出てくるのです。 　人には、順序があります。まず、自分の周りを固めてから、 他に意識を向けることができるのです。それがあなたの心の余裕ということです。 　余裕が無い場合は、自分の中に殻を作り、他者と遮断してしまうのです。 　つまり、その順序を間違えないように、まず、自己の内面の癒し、気づき、 覚醒へと段階が進んでゆくのです。　 　そして、最終的には、この宇宙空間から抜け出し、自由な空間へ旅立ちができるのです。 それをトート様は、「セイクレッド・スター」と申したのです。 　魂のふるさと。あなた方のホームです。あなた方がもともといたところ。 　そこに、生きながらにして戻ってほしいからです。 　そこには何も拘束の無い自由な空間があるのです。何を選択するのもあなたの意志次第。 あなたの意志によって、現実が決められるのです。 　そのレベルに達した者を、「創造主」と呼んでいるのです。 　たった一人の創造主のみが、存在するのではなくて、創造主とは、 多くの創造主の集合体を言うのです。別名では、「ワンネス」と呼ばれているのです。 「アイン・ソフ」そのものであると言えるでしょう。 　どうぞみなさま、「創造主」を目指して、魂の練磨に努めてください…。