30章  「真理を求めて」 by ケルビム 


 最終章に近づきました。私こと、ケルビムは知恵の天使、

「智天使」として、名が残っております。


 この度、メッセージの機会を与えていただきましたので、私から、

真理について、ひとつの見解として述べたいと思います。

 皆さんのこれからの魂の練磨にお役立ていただければ、大変嬉しく存じます。


 天使界に於いても、ケルビムとセラフィムは、縦、横の関係になっております。

私ケルビムは、縦の十字架。セラフィムは横の十字架をになっているわけです。

この十字の中で、愛と、慈悲を伝えていたのです。


 天使界は、ヒエラルキーというのが存在しております。

それは、多くの天使たちの、階層性によって、もたらされたものですけれども、

その階層性には非常に奥深い秘密が隠されております。


 もともと、天使界を創造した大きな源泉。その中から私たちは、二つの役割りとして、

分極したわけです。

 そして十字架に象徴されるように、お互いを補いながら、

魂の生長と真理を気づかせるために、様々な救世主といわれる人たちに、

メッセージを与えてまいりました。



 真理を探究するに当たって、縦軸をなす、知性と理性を研ぎ澄ます。

感覚を磨いてゆく、極限まで自分の意識を、高めてゆく、ひとつの上昇性の方向性、

それを、アセンションと言っているわけですけれども、


 ただ、この上昇性のみではなくて、下降性、ディセンションも、

非常に重要な気づきとなるわけです。


 そのために、天使界においては、天使とサタンが存在するわけです。



 この二つの極性、それは同じ天使界から生まれたもの。

一つの極性が分極した。ただそれだけのことなのですけれども、

現実の意識界には、多くの影響を与えてまいりました。


 天使と悪魔との戦いというように、すべての現象がこじつけられ、

歴史上のあらゆる弊害を招いてきたのも事実です。

 この大きな階層性があるがゆえに、そうなってしまったのです。


 それは、あなた方、魂のキャパシティを上げるうえに於いても、

同じことが言えるのです。



 イエスキリストが、覚醒するまでに、天使界はサポートを与えてまいりました。

その頃の役割りとしては、ミカエル、ガブリエル、ラファエルを中心とする

七大天使が司っておりました。


 この極性の中で、イエスキリストの運命を、いかに劇的なものにするか、という

意識界での葛藤があったのです。そのために、天上界とサタンとの、

葛藤が生まれたのです。


 つまり、ハートの中心においては、慈悲と愛を持ちながら、天使界と、悪魔界との、

二つの葛藤を持ち合わせた、それがイエスキリストなのです。



 性格はかなり激しいものになりました。

そして、運命も激しいものになりました。

ゆえに劇的な、結末を迎えることになったのです。

それは、十字架の上の磔刑として、象徴されるようになってしまったのです。


 本来、天使界は、そのようなものは望んでいませんでした。


 今の、キリスト教信者が祈っているのは、イエスキリストの、

処刑のシーンそのものなのですから…。


 このようなものを、わたし達は望むわけではないのです。

 人の心の両極性を、如実に再現してしまっているからです。



 そのために、歴史的には、中世の魔女狩り、十字軍を始めとして、

ユダヤ、イスラム、キリスト教徒の葛藤。様々な紛争を、招いてしまったのです。


 これをひとつの天使界のカルマと申します。

 ここであえて、私がこのことを証言いたしますのは、これらのカルマを超越し、

さらに大きな視点を持って、人類は意識変革を行ってほしいからです。


 さらにさらに、大いなる愛持って、人々の幸せ、

そして、真理を求めていってほしいからです。



 本来願うものは、すべての幸せと自由な空間…。


 新たなる…、これまでの歴史的な汚れに支配されない、

新たなる空間を目指していってほしいからです。


 古臭い因習や、カルマや、迷信というものにとらわれることなく、

それぞれの、本質的な魂が求めるものを目指していってほしいからです。



 すべての概念を超え、新しい空間へ、新しき宇宙へ、

旅立っていってほしいからです。 それが、あなた方の真実でもあり、

真理でもあるのです。



 この地球上における、宗教、思想、哲学のほとんどは、

天使界がもたらしたものです。


 それらによる固定概念がもたらした弊害も明らかになって来た時代ですから、

もうそろそろそれらの概念を超越され、新しき次元への意識をもって、

地球の明るい未来に向かって旅立っていただきたいと思います。



 いつか機会がありましたら、天使界の階層と

本質的な意味についてお話いたしましょう。


 そのときまで、みなさまのあくなき真理の探究を願ってやみません。




 

 
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