|
|
|
|
|
|
|
15章 「テクノトロンからの情報」 |
by テクノトロン |
|
宇宙の、無のきわみの中から、些細なざわめきの始まりから、
それが次第に方向性を持った、何かの目的を持った、生命素として、
宇宙全体に飛び散ってゆきました。
その生命素が創りだした、幾多にも及ぶビジョンの数々。
そのビジョンは、個々の生命素が創りだした、フィルムの一コマ。
巨大なスクリーンの中に、映し出される、物語の一断片なのです。
多くの生命素が共有している、一断片もございます。それらが、
何重にも、何重にも重なって、現在のこの空間を、あなたが投影しているのです。
実を言うと、現実は、あなたが投影したバーチャル・リアリティー。
自分自身のイマジネーションで創造したその世界を、今あなたが、見つめているのです。
ただ他の意志、他の生命素の、目的意識の違いも現れてくるがゆえに、
あなたの投影する、宇宙の中に、ゆがみが生じてしまうのです。
そのゆがみをいかにして修正するか。
映像修復技術と申しますか、修正する作用、それは、おおもとに眠る、
あなたの宝石、そこから知恵が引き出されているのです。
過去の幻影、未来の幻影、現在の幻影たりとて、みな、
同じ意識空間の中に蓄積された、データベースに過ぎないのです。
それは必要なときもあれば、必要でないときもある。
歴史の一つの断片をとって、それらを後生大事にする必要も無いのです。
いかなる時代の出来事であろうと、これから起こる未来の出来事であろうと、
皆さんの通したスクリーンの中に展開する、一つの出来事、個々の事象に、
振り回されることもないのです。 一つ一つとらえると、際限がありません。
さまざまな意識と連結し、連動し、あなたの生命素は、
ある特定の癖を持ってしまうのです。それを、固定概念というような、何かが付着した、
自分自身の本来の姿ではない、別のものが、一緒になって投影してしまうのです。
それをカルマの投影と申してもいいでしょう。
自分自身のビジョンを、一つの尺度で持って、ゆがめて投影してしまうのです。
そのゆがめ方は、あなたの意識の作り出す、ビジョンを、
映し出すフィルターのようなもの、と思ったらよいでしょう。
そのフィルターの癖によって、現実のビジョンは変わってしまうのです。
宇宙の歴史、地球の歴史、人類の歴史、一つ一つとっても、膨大な情報量なのです。
その一つ一つに、重要性を見るのではなくて、大きな観点で、
何が普遍性を理解するうえで、必要であるかを、悟って欲しいのです。
個々の断片が大切なのではありません。
大切なのは、全体の流れそのものの中に見いだされる、共通の法則なのです。
宇宙全体の情報量は、さらにさらに大きくなってゆくでしょう。
いずれは限界に達し、カオスが訪れるでしょう。それは、
それは、まだまだ先のことでしょう。しかしながら、情報が限界になったとき、
その情報が収縮し、無の状態から、よみがえる不死鳥のごとく、再生してゆくのです。
この循環の法則は、どの世界にも共通する法則です。
仏教では輪廻と申しております。この循環の法則があるがゆえに、生命素は、
ある一定の法則を持って、方向性を持って、活動することが出来るのです。
人が宇宙であり、宇宙は人である。なぜならば、あなたが、
全天球の中心にいる創造主であり、あなたが創り出したビジョンを映し出す、投影者。
そして、その中で、役割を演じる、演技者でもあるのです。
その役割を、あなたが客観的に全体を見つめながら、これは良かったのだろうか、
悪かったのだろうかと、自分で脚本を書き換えながら、また違う創作劇を演じて行くのです。
皆、このように、自己の生命素が投影した、スクリーン上に展開する宇宙を、
眺めているだけなのです。歴史というのは、全体の情報の中から選択された、
特定の意識を、映し出しているに過ぎないのです。
何が真実であろうと無かろうと、それは投影されるビジョンによって、
書き換えも可能であり、消去、また、新たなものを書き込みすることも、可能なのです。
すべて、意識の流れのなかで、編集を行っているに過ぎないのです。いかなる創作であろうと、
刷り込みも簡単に行える。あたかも、それが真実であったかのように、
挿入することも可能なのです。
そのような、多くの意識が創作した、創作劇に翻弄されるよりも、
今生きるあなたが、何を望むかが大切なのです。
過去のビジョンに囚われないでください。
先のことを、不安に思わないでください。
今のあなたが創り出しているビジョンが、もっとも大切なのです。それは、
今のあなたにあります。
時間の中心は、現在の、今のあなたの、
意識の中心にあります。
このことを忘れないでください。周囲の情報は、あくまでも創作された、
物語の一断片に過ぎないということに、 気づいて欲しいと思います。
以上、テクノトロンからでした。
|
|
|
|
|
|
|
|
|