17章  「宇宙卵」 by プター 


 地球古代に伝わる神話の中に、「宇宙卵」の話があります。

 宇宙は大きな卵から生まれた、という話を、どこかで聞いたことがあると思います。


 この「宇宙卵」の話は、あなた方の深層意識の中に「原型」として存在しております。

 それはなぜかというと、この原型が、ある法則性の一端を捉えている、ということに、

辿り着きます。



 一つの卵を想像してみてください。卵の中には、無数もの細胞によって、

一つの卵が作り上げられております。一つの細胞を捉えてみても、その中にまた核が在り、

遺伝子があり、皆、すべての細胞が、似た構造を持っているということ。

小さなミクロの集合体が、マクロの宇宙を作り上げていること。


 ほんの、ひとつの卵の中にも、宇宙の法則が表現されているのです。

 どれも同じ法則で、動いているのです。宇宙全体であろうと同じなのです。



 例えば、あなた方が存在する、天の川の中には、一億個の星がある。

 その一億個の星の集まりを「銀河」と呼び、その銀河が、一億集まったものを、

あなた方が現在呼んでいる、「宇宙の全体像」なのです。


 ただ、それは、ただ一つの卵の中の、細胞にしか過ぎないのです。


 それがまた、一億個ほど集まって、大きな宇宙を作り上げます。


 その宇宙の形が、卵のように思えるために、「宇宙卵」という、

イマジネーションを持つことになったのです。


 ただ、この形には、それほど囚われる必要は無いと思います。

これも、一つの概念と思ってください。そのほうが、イメージとして、

理解しやすいからです。



 そして、この卵の中に、ほんの一部の細胞たる宇宙系、その中にあなた方の地球があり、

プレアデスがあり、シリウスがあり、オリオンがあり、アンドロメダ、また、

天空に舞う88の星座、すべてが存在しているのです。


 ごく、ほんのひとかけらの中に、あなた方が現在知っている、宇宙があるのです。

 まだまだ小さなところしか、物事を見ていないのです。

 もっともっと大きく拡大していけるようになったとき、大きな殻、というか、

バリアー、壁の中に、無数の宇宙が存在していることがわかるでしょう。


 それを「母止津和太良世」(モトツワタラセ)と呼んでおります。


 その「母止津和太良世」の宇宙の中に、あなた方は住んでいる。

 つまりは「母止津和太良世」の宇宙卵の中に、あなた方は存在しているだけなのです。


 その「母止津和太良世」のことを、プレアデスでは、「ゾル宇宙」と呼んでおります。

 その呼び方は、他の呼び方でもかまいません。

 それは 捉え方の違いだけで、同じものであるからです。


 そして、その反対極性の宇宙を、「デル宇宙」と呼んでおります。

 これが、双子宇宙の概念の、元となっているのです。



 そして、一つの細胞体、例えば卵を、新しい細胞分裂をスタートさせるために、

卵にとっては、受精という、物理的意図が無ければ、スタートしないからです。


 つまり受精卵となるためには、別の宇宙の意識がないと、新しい意識がスタートしない。

 あなた方のいる、この「母止津和太良世」の宇宙を、新たに新しい生命として、

生まれ変わるために、巣立つために、必要なのが、

別の宇宙の意識であるということです。


 そしてまた、新しく生まれた宇宙が、別の宇宙と融合して、

次なる新しい宇宙を生んでゆくのです。


 それは、未来永劫とどまることはなく、永遠に存在してゆくのです。




 

 
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