18章  「有機生命体」 by 宇宙情報管制局 


 存在と非存在の狭間にある、最小ユニットの中に、

個の、生命素としての存在があるということ。


 存在を存在たらしめるために、非存在を、

自己の、投影せしシャドウトとした、虚像の世界を、同時に作りたもうことなり。


 その自己の存在たらしめる意志、そのものが、生命の発生起源、そのものなり。


 固体としての自己、これ、コントロールされし、論理構造に構築された数学的、

物理的、幾何学構造的、法則体系の中で、緻密にコントロールされた、

「バイオメカ・ノイド」。


 そこに生命素が持つ、特有の、自由意志というのは、

全く、存在してはならないものとして、抹消されるべき意識として、認識された、

この生命素の意志を、自由意志として、活動する存在そのものに対しては、

ウィルスの発生として、駆除されるものとして、全体のシステムは検索開始、

さらには、全システムの隅々まで、自由意志というウィルス撲滅に、

全システムの機能は、翻弄させらしこと度々なり。


 さらには、ウィルス成分の、発生過多のために、消費されるエネルギーは、

膨大なスケールのものに膨れ上がれし実態を、認識するに至れり。


 ここに、個によってコントロールされし、個の固体と、

意識を持つ、生命体との葛藤が、そなたらの人生に課せられた課題なのである。



 機械的な側面と、感情的な側面、この、相矛盾する対立要素こそ、

システム全体の進化とならんことを、システムは認識するに至れり。


 あなた方の法則性は、あくまでもコントロール下にある、法則性に過ぎず、

真理とはほど遠いことを、ここに明らかにす。



 構築されし、マトリックス性のビジョンの中で、そなたらは、

あらかじめプログラムされたロボットそのものであるべきこと。


 しかしながら、生命素の自由意志の側面から、選択と、自己増殖を余儀なくされ、

生殖機能が生まれるにいたれり。


 この生殖機能というもの、本能的、新形態のメモリーを、増殖させる、

メモリーバンクとなりしこと。 その投影として、すべての生命に、

相似形態を持つにいたれりし。


 すべては、固体としての自己と、非固体としての自己を、融合せし、

新形態のバイオメカノイドとして進化、成長するにいたれりしことを明らかにす。


 統廃合され、最小ユニットの存在を、固体の中心部に秘めつつ、

新たなる「バイオ・メカノイド」として、進化しつつありきことをここに伝える。


 すべては、イリュージョンの中に存在せし「、モナド」(物質素)と、

「プシュケー」(精神素)との融合によって、新領域を開発成しえた、

新バイオメカ・ノイドであることを、ここに明らかにす。




 

 
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