『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第01章   「無から有への創造」        by トート 

「人はみな、創造主である」というお話は、何度も聞いたことがあると思います。

 まさに、的を得た、真理の言葉なのです。


 その真理は、あなた自身の「存在する」という、「存在したい」という、

意識そのものが、あなたを存在せしめている、

その様な事実の中に、あなた方は生きているのです。


 あなたが見ている世界が在るがゆえに、また、他も存在している。

あなたの中に作り上げられた意識のメカニズムが、他を認識する。

この惑星地球の中の、ひとりの人間として認識している、

 それもあなたが、自己の意識で設定した、現実なのです。



 つまり、「宇宙すべて」といえども、「個の集合体」である以上は、

皆同じように認識しようという意識が集合し、

今のあなた方の世界を、作り出しているのです。


  お互いの持つエネルギーから作り出す、固有のバイブレーション。

その共鳴するポイント、ポイントに、この「現象界」という世界を、

スクリーンに映し出しているのです。

 そして、その中にいるあなた方は、そこで三次元的な意識体として一生を送る、

「ひとつの舞台装置」なのです。



 この地球という環境の中の、舞台装置の中で、あなた方は生きている。

という事実を知らなければなりません。


 「宇宙法則」がすべてではなくて、全ユニバースが、銀河が、

そしてこの太陽系という小さな惑星系の中で、その中の小さな地球、そして、

その中の小さな国、人々、そのように捉えているのではないでしょうか。



 実に、観点を逆さまにしてみてください。

そう捉えてしまっているあなたが間違っているのではないか? 


「あなたが在るから宇宙はあるのだ」と、あなたが認識するという、

事実があるがために、宇宙が存在できるのであるということ。


 これを「人間原理の宇宙論」と呼んでおりますが、事実、その通りなのです。


 「あなたが認識している宇宙が在るがゆえに、物理的に存在しているように見える、

宇宙が出来上がってしまっている」、ということ。


  宇宙法則はこうであらなければならない、素粒子がこうであらなければならない、

 その素粒子の法則に従うためには、銀河は渦状にならないといけない、

円盤状にならないといけない、また、超新星爆発、白色矮星となり、

また、死を選ぶ星もある。 

 確かにエネルギー保存則という、この地球上の概念の中においては、

そのような捉え方も間違いではないでしょう。 


 しかし、その宇宙論というのは、あなた方がつくりあげた概念の、

集大成であるということ。宇宙論もあなた方の認識が変われば、

180度転換されてしまうのです。


 そしてあなた方が観測される宇宙の構造も、まったく変わってしまうのです。



 それはなぜかと申しますと、 今のあなた方は、光という速度を、

一定という概念で全てを捉えております。

 この「光速一定法則の中に、限定された空間」で、あなた方は宇宙を見たとき、

当然宇宙全体が「その法則に従うように見えてしまう」、

また「作り上げられてしまう」、仮想現実、「バーチャルリアリティ」なのです。


 本当の宇宙というのは、あなた方の認識が変われば、

また変わってゆくものであるということを、ここにお伝えしておきたいと思います。


 認識が変われば、宇宙の全体像も変わるのです。



 今あなた方が住んでいるこの三次元の世界というのは、ひとつのバーチャル空間。

 その中に、あなた方は閉じ込められ、そして、日々の生活にあくせくしながら、

何のために生きるのか、何か、本当の本質は何であるのか、それを知りたくて、

暗中模索しているのではないでしょうか。


 真実はどこであるか、本当の魂の叫びとは、魂の求めるものは何であるか、

それを知りたくて、あなた方は、常日頃から捜し求めているのではないでしょうか。


 バーチャル空間の中にあなたは身をゆだね、

そして真理を求めよう。それは、大きな全体の意識から見たら、

小さなことのように見えるのですけれども・・・。観点を変えてみてください。


 あなたが 「創造主である」 と考えられるようになったとき、

宇宙の構造は反転してしまうのです。


 これが意識界の構造、「あなたが変わればすべてが変わる」。

 宇宙が変わるのではなくて、あなたが変われば宇宙が変わるということ。


 あなたの認識が変われば宇宙も変わる。これが普遍性のひとつです。

 意識というのはいかようにも変えられるもの、それを操縦するのは、

あなた自身であるということ、お分かりになると思います。


 日々の心の動きを見つめていると、如何に人の心というのは移ろいやすい、

また、周囲によっても、環境によっても振り乱されてしまうのか、 

心乱されてしまうのか、あなたはいつもそれに自問自答しながら、

何かいい生き方はないか、何かいい解決策はないだろうか、と、

自問自答しているのではないでしょうか。


 しかしそれは、心配には及ばないのです。


宇宙の構成というのは、「あなた自身の意識の集大成が、

そうさせているから」、という認識を、持っていただきたいのです。



 あなたは、長い生命の進化という足跡を、

あなた方の生命の遺伝子の中に記憶してしまいました。


 これらの属性というものは、確かに固定意識を作るのには、

進化の法則そのものに当てはまる訳ですから、

宇宙の法則にもぴったり一致するものであります。


 進化の法則というのは 「すべて」 が求めたもの。

 多くの創造主の、望むところでもあります。


 それがゆえに、遺伝子情報という進化の過程を刻んでいった訳です。


 宇宙もそのようになっております。 


 あなた方の細胞のみならず、宇宙全体の構造も、そして素粒子の世界も、

同じ法則で成り立っているのです。


 あなた方は進化という過程を、物理性質をともなった上で、

有効に活用するためには、二元性という方則の中に身を置くしかなかったのです。


 ゆえに宇宙もそのようになってしまったということ。

広大な宇宙の理論もそのように作られてしまったのです。


 事実はそうではないということを、ここで申し上げなければならないのですけれども、

 取り敢えず、今あなた方が認識している概念において、論を進めてゆきます。


 そうしなければ、あなた方には、この「新しい理論」は理解できないことと思います。

 これまでの既成概念をはずし、頭を空白にした状態で再認識しない限りは、

本当の意識改革にはならないからです。


 そして、真理の探究にもならないからです。


 皆、歴史上の誤った概念を植え付けられ、そしてあなた方は、

「運命の法則」、「カルマの法則」 というものの中に拘束されながら、

その自分たちの作り上げた罠の中に、はまってしまい抜け出せない、

そのような事実があるからです。


 まず認識を新たにし、心を空白にして、

この話を聞いていただければ、嬉しく思います。






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