『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第02章   「創造の原理とは」         by テクノトロン

 無数の泡宇宙のなかに、無数の銀河を含みながら、

宇宙は進化と退化を繰り返す「循環の法則」があります。

 進化する宇宙もあり、退化する宇宙もある。


 それでは、どうしてこの宇宙ができあがったのか。

その、創造の原点というものを考えてみましょう。



 「“創造”とは何か。 」

 聖書では、“神が一週間ですべてを創った。世界を創られた” と、

記されておりますが、皆さまは、地球の科学と、宇宙の科学とは、

全く違うことは、もう理解していると思います。


 「創造」というもの、なにか偉大な神のような人格が、この地球、太陽系、

そして銀河系宇宙を創造し、そして、動物、植物、鉱物、人間を創りだした。

そのように、みな捉えておられるようです。

 ほとんどの神話、伝説、宗教がそのように伝えているようです。


果たしてそうでしょうか。


あなた方は、「神」、「創造主」という人格に、

“畏敬の念”を抱いてしまう、傾向があります。

これが、地球人の犯した大きな間違いなのです。


 偉大な人格、“GOD”というような存在が、

この宇宙を一人で創りあげたと思いたがるのは、無理なきことかもしれません。


しかし、果たしてそうでしょうか?



 宇宙というものは、生々流転、循環しているものです。

 そこには、はじめも終わりもない。“ゼロ”という、

スタートのポイントを基準とした場合、永遠の時間軸を想定した場合、

“無限”という概念、意識が発生します。


 それはあくまでも意識です。そのように捉えているが故に、そうなってしまう。

 「ゼロ」も「無限」も同じことなのです。

 ものごとの捉え方、解釈の相違があるだけなのです。

 「すべては同じもののなかにあり、どれも真実なのです。」


 あなた方にも、宇宙を「平行宇宙」、二つの宇宙が対面しながら、

それも、「実宇宙」と「虚宇宙」、その二つが対をなし、

二つの宇宙の相互関係において成長している、と捉えている人たちもいます。


 また「多面体宇宙」、多くの宇宙が、同時存在しながら、

複雑多岐にわたる宇宙を形成している、という考え方もあります。


 また、「無」から 「インフレーション宇宙」というものが発生し、

急激にエネルギーの膨大を生じ 「ビックバン」となるという。

 そして、「ビックバン」が、増大化して、その限界に達したとき、

また逆に、「収束」するというような宇宙を、想定している科学者もいます。


 それは、「あなた方が、あなた方の視点によってとらえている宇宙観」。

 あなた方の観点の相違だけなのです。この事実は、

地球で観測できる、「光学的な、宇宙電波観測手段の限界」を、

垣間見せるものがあります。そのようにしか、宇宙を観測できないのが、

人間の思考能力の限界なのです。


 宇宙は、三次元で捉えられるだけの世界ではありません。


 目に見えない意識の多層性がおりなす「階層性宇宙」、

そのようなものも存在しているのです。その階層性も、どのような層になっているか、

明確に説明することは、三次元の思考体系では、不可能なのです。

 複雑多岐にわたっているからです。

 どこまでが境界で、どこまでが範囲内であるのかも、明確に出来ないのです。

 どれが「虚」であり、どれが「真」であるとも、いえないのです。

 あなた方が、地球でいろいろ言われてたことも真理の一断面。


 それも、ひとつのものごとの捉え方にすぎない、

ひとつの方便にすぎない、ということを理解してほしいのです。


 あらゆる考え方が自由にできる、あらゆる考え方を許容できるからこそ、

宇宙であるわけです。


 「創造」というものは、「あらゆる可能性を許容している」、からなのです。

 そして許容できるように、自然界は、自然法則は、

そのように動いているからです。


 そこにはあらゆる多様性を認めているからです。

 もちろんその多様性のなかで、自然淘汰が行われることもありますが、

 それを自然淘汰と捉えるか、どのような観点でものごとをとらえるか、

 それはそれぞれの選択の自由なのです。



 実をいうと「“神”という存在が、あなた方の宇宙を創った。」そう思ったとき、

あなたの意識の中には、そのような世界が発生、展開するのです。


 キリストが宇宙を創った。ブッタが宇宙を創造した。

 そのように思いたい人は、そのような宇宙ができあがるのです。

 それは、あなた方の意識の中につくりあげられた「創造」ということです。


 創造の原点はそこにあります。


 あらゆる可能性を秘めて、あらゆる創造を許容できるからです。

 どのような考え方も間違いではないのです。

 間違いでないが故に、「そのなかの本当の真実」を、

掴み取っていただきたいと思います。


 真実というのは、絶対的な「神」が創造した宇宙でもなく、

「平行宇宙」だけでもなく、「多層構造宇宙」だけでもなく、

「ゼロ宇宙」、「無という宇宙」だけでもなく、「有という宇宙」だけでもない。


 あなた方が想像できない、もっともっと多次元構造の宇宙、

そのような宇宙もあるのです。


 曲面宇宙、複雑にゆがんだ非線形宇宙、メビウス状の宇宙もあります。

 本当に、複雑多岐にわたっているのです。

 あなた方地球人の、想像の限界を超えた宇宙もあるのです。

 あなたの創造の領域を越えた宇宙空間も、存在しているのです。


 「宇宙人」というのも、あなた方の三次元的時間軸で捉えた場合、

「意識が、地球人のタイムスケールに同調するために、

高度に進んだ未来人として見えてしまうのです」。それもあなた方の未来の姿の、

一つの選択枝にすぎないのです。


 地球人の意識の捉え方に相違があるだけなのです。



 「地球は、宇宙のすべての集合意識、集合無意識の投影として、

三次元化するに適合した環境、条件が存在したから」です。

このために、「多くの宇宙意識のメモリーの記憶が、

地球の生命体すべてにある」のです。目にみえるだけが実体ではありません。


 地球人はそれをまだみてないからです。


 あなた方が眠っているあいだに行く世界、それは、人それぞれ違うと思います。

一億人いれば、一億人の夢の世界があるはずです。

このように、それも一つの宇宙ですし、真実なのです。


 真実は、ひとつではありません。


 すべてが真実。すべてを認め 「自分の中にすべてがある」。

 そのような意識になれたとき、そのような魂になれたとき、

あなた自身の創造があるわけです。すべてを創造できる、いいかえれば、


 「あなたの意識が、あらゆる宇宙空間に作用できる」のです。


 誰が始めでも終わりでもない。


 現在あなた方が生きている、この三次元の世界を基準とした場合、

 そこが「スタート」でもあり、「終わり」でもあります。


 それは「意識の捉え方」、一瞬一瞬のなかにすべてはあるわけですから、

 一瞬一瞬のなかに、終わりもあり、始まりもあります。


「終わり」も「始まり」も、「有」も「無」も、あなた方が捉えた

「固定概念」に振り回された、「パラドックス」に過ぎないのです。



 「創造」というのは、あなた方の意識。

それぞれの意識が創りだす世界の集大成が、すべてを創りだしているのです。


 だれが絶対の創造主でもないのです。

 意識の世界は、過去も、現在も、未来も、同時存在しているからです。


 過去からでも、未来からでも、現在からでも、

それぞれの時間、空間に影響をあたえることは可能なのです。


過去も、現在も、未来も、このような概念のなかにおいて、

あらゆる可能性が、あらゆる選択肢が、与えられているからです。それも無限にです。


「その選択肢を決定するのは、あなたの意識だけ」、なのです。


 意識の選択がいかなるものかによって、過去も、未来も、投影されていくのです。


 意識は常に移り変わります。意識が変われば、変わるほど、

未来も、過去も常に変わってゆくのです。「移り変わる宇宙」、

「流動的な宇宙」、それらをすべて許容できる、

そのような意識になれた自分がいることが 「宇宙意識」になった、というのです。



 そろそろ、神話的、古典的、迷信的、宗教的な概念から卒業して、

個人が、全体の宇宙に責任を負っていく、個人が宇宙全体を、

変えていくこともできる、という意識状態になってほしいと思います。


 「絶対神」がいると捉えている限りは、

いつまでたっても本当の創造の原点には、かえれないのです。


 ここに宗教観、哲学観の誤りがあります。

これから、21世紀に向けて、古くさい宗教的な、哲学的な迷妄から、

は抜け出てはいかがでしょうか。


 絶対神は存在していないのです。始まりもないのです。


 あなたが始まりでもあり、終わりでもある。

 だれもがその本来の魂を、素養を持ち合わせているのです。


 すべてのフラクタルが、あなたの中にも存在しているのです。


 みなが「クリエーター」「創造主」になれるのです。

 そして、それぞれ個々の責任を果たしていく。


 たくさんの「創造の源」が造り出した、たくさんの意識空間、意識宇宙、

それらすべてがすべてであり、どの宇宙も真実の実在であり、


 なにも否定できるものでもなく、

「相互に関連しあって全体を形成している」のです。



 すべての地球人が、そのことに気づいた世界になって欲しいと、願ってやみません。


 その暁には地球は、大宇宙のほかの存在の仲間入りができるようになるでしょう。


 地球に強くへばりついている、固定概念、既成概念を取り払ったとき、

地球の意識が、古代の純粋な状態に、戻ってくるでしょう。


 地球のバンアレン帯にまといつく「既成の、周回想念バリア」から、

いち早く脱出してほしいものです。


 その意識になれたとき、地球人は別の宇宙存在、宇宙空間に気づくのです。


 そこをご自分でみて、確認していただきたいと願っております。






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