序章 by トート 


 宇宙の法則に沿って生きるとは、長い地球の歴史の中で、多くの哲学者、

そのもととなるのは、ギリシャ哲学のプラトン、アリストテレス、

プトレマイオスに起因する、「人生の生きる目的とは、生きる存在とは、

人間とは何であるか、本当に私たちが、何のために生まれ、何のために死んでゆくのか。」

 その本質を掴みたいと願いながら、ギリシャ、ローマの思想家を通し、

キリスト教、ルネッサンス時代を通し、多種多様な思想哲学を生んでまいりました。


 人々は「神」を究極の目標とし、「神」に、その答えを求めてきた時代もありました。

真理とは何であるか、生きるとは何であるか、その答えを知りたいと願いつつ、

その答えを常に神に求めたり、哲学に求めたり、人々は、絶ゆ間ざる思索に明け暮れました。

 たまに思索に翻弄され、道を失うことがありながらも、

常に真理とは、真実とは何であるかを知りたいと思う願いは、

人類共通の課題なのではないでしょうか。


 お久しぶりでございます。私はトートです。

 あなた方に、また大切なことを伝える時期がやってまいりました。


 この伝える機会というのは、あるタイミングが、最も重要です。

 人々の意識,そしてこれを受ける者たちの意識が、私たちの意識とぴったり合わないと、

それを、伝えられないこともあるわけです。


 そうでないと、理解できないことも多くあるからです。

 そして、両者のタイミングが合わない限り、メッセージの伝達ができないのです。


 またあらためて、それを伝えることが出来るようになったことを、

私はとても嬉しく思います。



 これから、人間の本質的な課題と、宇宙の法則との関連性、宇宙の法則が、

人間の生活に、いかに影響を与え、そしてあなた方が思い、行動することが、

いかように、宇宙と関わっているかを、さらに詳しく、お話してゆきたいと思います。


 「真理」を伝えること、それも、言葉で伝える場合は、読む側の、意識のレベルに応じて、

理解が異なってしまうので、非常に難しいことではありますけれども、

出来る限り、わかりやすい言葉で、伝えてゆきたいと思います。


 このシリーズは、本人の意識のレベルが上がるにつれ、

さらに深い理解が、得られるようになっております。


 究極に至る答えは、非常に単純なことに、あるのですけれども、

さまざまな、たとえ話をはさみつつ、あなた方に、

この仕組みを、お話してゆきたいと思っております。



 「セイクレッド・スター」理論編、実践編を経て、

いま、真理編という、最後の章を始めるにあたって、

私トートが、あなた方にお伝えしたいことは、第一冊目であなた方に説いた通り、

 究極の、あなた方の行き着くところは、「セイクレット・スター」の、その果ての果て、

更なる果てにある宇宙。

 その宇宙というのは、まだ実態を、科学上明らかに出来ませんが、

「虚空無宇宙」という宇宙空間が存在しているのです。


 その、「虚空無宇宙」というのは、虚空の中に漂う無の空間、

そのものを言うのでございます。そこが、どこであるかの問いかけです。


 あなた方の意識が、今生きている中においては、肉体を保つためには、

あらゆる極性を持たねばなりません。それは、さまざまな感情とか、心の揺れ、

怒り悲しみや、そして喜びや楽しさ、さまざまな感情の中に、

あなた方は極性を作りながら、生きざるを得ないのです。


 人によっては、人生は苦であるように思えるでしょう。

しかし、苦があれは、楽もあるという、二極の世界にあなた方は生きているのです。

 その二極の世界を、さまざまな局面を、あなた方の人生の中で体験し、

それらをまた、自分で租借し、乗り越えてゆくという過程が、

意識のプロセスと申しました。意識の、進化のプロセスそのものなのです。


 あらゆる感情を体験し、あなた方の、心の許容力を上げてゆくことが出来るのです。

 最終的には、あなた方はそれらの極性を超え、まったく極性の無い、

無の空間に入って行くことが出来るのです。


 有と無、この相矛盾する概念、それは、哲学者、キルケゴール、カント、

ショーペンハウエル、など、多くの哲学者を通して、探求されてきました。


その無の空間の実態が、何であるかを、そろそろあなた方に伝えようと思っております。


 この、無という概念の中にこそ、あなた方の、魂の本質が、隠されているのですけれども、

 さらにさらに、その無の空間があなた方の生活に、いかに影響しているかを、

説いてゆきたいと思います。


 それは、深層心理の中の、あなた方の、奥深い心の中、そこには、

あらゆる心の記憶が、残っております。その心の記憶が、良いものであろうと、

悪いものであろうと、それらはあなた方の、自分自身で作り上げた意識の残存。


それらを、いかにクリアーしてゆくか、その手法や、理論を、心理学で説いていったのです。


 学問も、まったく無駄なものではなくで、あなた方に、

多くの示唆を与えてくれているのです。


 それらの法則の中に真理が存在しております。

 宗教の中に、哲学の中に、心理学の中に、経済学の中に、物理学の中に、

自然法則、または、あなた方の、生きるための真理が含まれているのです。

 その真理を、いかにして発見できるか、それが、これからの課題となってゆきます。


これから、長いお話になるかもしれませんけれども、

また、私とお付き合いくだされば、嬉しく存じます。




 

 
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