『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第39章   「ヒーリングのメカニズムを知る」     by トート 

 最近、精神世界や、心理学分野で、「ヒーリング」ということが、

よく言われるようになりました。また最近は、「癒し系」という言葉も、

当たり前に使われるようになり、「ヒーリング」も市民権を得たようです。


 アロマテラピーや、温泉療法、気功、カラーセラピー、風水など、

ヒーリングの手法はたくさんあります。


 「ヒーリング」を、大きな視点でとらえた場合、

わたしたちが住んでいる「地球」だけでなく、「宇宙全体がヒーリングの対象」となります。


 太陽、金星、土星、月等から来るエネルギー。

 そして、占星学でいわれる、星座配置の関係など。わたしたちがいつも、

宇宙からの影響を受けて生きている、証拠といえるでしょう。


 さらにそれは、太陽系空間だけでなく、銀河系からも、わたしたちは癒されています。

 天空には88星座があり、それらの星座にも癒されています。

 それぞれの「星」から来る、特殊なエネルギー、これも「ヒーリング」のエネルギーです。


 そして、もっともっと大きく、銀河を寄せ集めた「グレートウォール」と呼ばれる大宇宙、

そこからもヒーリングのエネルギーが流れております。


 それは、想像を絶するくらいの、「宇宙のバランス機構」でもあり、

宇宙のバランスをとるためには、宇宙自ら、ヒーリングを行っています。

 それを「愛」と表現しても良いと思います。


 「愛の表現」として、エネルギーバランスをとる。

それこそが、「ヒーリング」の本当の意味です。


 まずは、ヒーリングが行われるには、「ヒーリングのメカニズム」を、

知らなくてはなりません。


 次に、ヒーリングの原理を考えてみましょう。



☆ エネルギー原理から見た場合


 「エネルギー」の種類を大別すると、二つあります。


 一つは、エネルギーの「次元」を象徴する、「縦のエネルギー」。

 二つめは、「感情、本能」が作り出す、「横のエネルギー」です。

 それぞれを、次元として捉えると「縦の次元」、「横の次元」の二つに分けられます。


 縦と、横を交差させると「十字」ができあがります。「十字の交差点」を、

「ゼロ」と仮定しますと、縦、横どちらにも「プラス」の次元、「マイナス」の次元が、

できあがります。縦エネルギーにも「プラス」、「マイナス」が発生し、

横エネルギーにも「プラス」、「マイナス」が発生いたします。


 これが実際には 「二重螺旋構造」で、エネルギーの流れが起こります。

一つは「右回り」、もう一つは「左周り」です。

 縦、横の流れにもそれぞれ、右、左の回転エネルギー流が起こります。


 エネルギーの中心は「ゼロ」ポイントから流れてきますが、

人の体、意識を通過したときから、「極性」を持ってまいります。


 人の体と、意識の次元の交差したところに、エネルギーの湧きだしが起こります。

この、「交差点次第」でポジティブ作用、ネガティブ作用が起こってくるわけです。


 ちょうどわたしたちも、DNAの構造と同じであり、

東洋医学でいう陰の経絡、陽の経絡とも同じです。

 すべて、「螺旋のエネルギー流」の中で、わたしたちは生かされているのです。



 そして、このエネルギーも細分化されてゆき、

「2のN乗」個の、エネルギー流が、発生してゆきます。

 これを「タオ」または、易でいう、「無」から「太極」、

「両儀」、「四象」、「八卦」、「64卦」という表現と、同じなのです。


 無数に発生したエネルギー流が、それぞれの次元を生じて、

またそれぞれの次元の波と、次元の波が交差して、複雑なフラクタルパターンを、

形成してゆきます。


 そのパターンは、雪の結晶のように、カレイドスコープのように美しく、調和された、

自然の美そのものなのです。


 このようにエネルギーは、「幾何学パターン化した結晶構造」をなし、

自然界の摂理、原理そのものを表現しているのです。それが、わたしたちの体と、

意識に反応して、さらに複雑な「非線形のエネルギー構造」を持つようになってゆきます。



☆ヒーリングとは


 ここで、「ヒーリング」とは、何を指していうのかを定義いたします。


 プラス、マイナスも、人として生きる上で電気的、磁気的相互作用として、

必要不可欠なものです。それは、電気、NとS、男性、女性など、

すべてがペアをなす、自然の構造からおわかりいただけるように、生命を維持するには、

必要なものなのです。


 この、二極性の中に、アンバランスが生じたとき、わたしたちの意識や、体に、

異常が発生するのです。たとえ「ネガティブ」であっても、「ポジティブ」であっても、

過剰に極性を持ったときから、様々な問題が、生まれてきます。

 ハイになりすぎにも、覚醒異常が起こりますし、ダウンになりすぎでも、

異常な鬱状態が起こるのです。


 ここに、ヒーリングの必要性があるのです。


 すべてにバランスを保ち、安定した状態で生きてゆくこと。

 これがヒーリングの必要性を訴える意味でもあります。


 「エネルギーバランス」は、「宇宙のバランス」でもあり、

すべてにおいても、バランスなのです。


 そのバランスを、如何にして保ってゆくかということが、

これからうまく、よりよく生きてゆくために、必要なのです。

 「ヒーリング」とは、バランスをとって、その状態を「保つ」ことなのです。


 これらの作用を、エネルギーのメカニズムにしたがって、行えるならば、

様々な問題が解決されてくるのです。


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 「ゼロポイント」がエネルギーの特異点となり、体を通過したとき、プラス、マイナスの、

極性を生じる。「ヒーリング」とは、これらのバランスを、「ゼロポイント」へと、

近づけることにあります。






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