『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第40章   「霊的諸問題」          by マクラーゼ 

 「霊」の波動に過敏な人たち、通常では、「霊能者」、「霊媒」、「サイキック」など、

そのように表現されているようです。

 特に、「意識の作用」が、体に影響を及ぼしやすい人、体に反応しやすい人、

そのような体質の人を指します。


 生まれながらにして、霊的な知覚過敏は、前世や、遺伝的な体質に依存することが多く、

また、異常なまでの集中による、体質変化で目覚めたり、「クンダリーニ」の異状発動、

無理な丹田呼吸でのエーテル体障害、大病のとき、精神の過度のストレス、並びに、

過度のマントラによる、固定された霊界層のみへの意識集中という、条件反射などが、

主な要因となります。



 このような人たちは、様々な、霊的な存在からの問題に、

苦しませられることが多いのです。これは苦しめられるといってよいのですが…。


 それは、際限のないことなのかもしれません。

 次から次からいろいろな存在が、その人の体をめがけて、助けを求めてくるのです。

 そして霊界のあらゆる存在が際限なく、やってくるのです。


 霊界というものは、固定された意識のレベルの違いにおいて、どうしても、

他の意識と同じレベルを、認識できないがゆえの、宿命かもしれません。

 それぞれの魂の性質上、違った層に、意識界が作られる。それを「不浄域」と申します。


 地球上に、特に、地上に残された想念、残留想念。

 これも、霊的な障害の要因となります。

 これを「自縛霊」という表現をしていると思います。


 特殊な地場に残った、残留想念、その残留想念に感応するとき、いろいろな、

霊的な問題が現れてくるわけです。意識同調が起こったとき、

これを、「霊的障害」といいます。



 さて、この霊的な障害を、どう取り除けばいいのか、また、どう防御すればいいのか、

なかなかわからないでいる方々が、多いのですけれども、

 わたしたち、宇宙存在にとっては、霊的な問題、それはあくまでも地球上の問題であり、

わたしたちは、あまりそこに関与したくない、というのが、率直な意見であり、見解です。


 本当は、地球人は、地球人の責任で、その問題をクリアしていただきたい、と思うのです。

 なぜこのようなことを言うのか?


 つまり、霊界を創ったのは、「地球に生まれた人たち」が創り上げてしまった

「残留想念体」だからなのです。

 これを掃除するのは、地球におられる、あなた方の役割でもあるのです。


 この残留想念が、地球上のいろいろな人たちの、意識の進化を妨げているのです。

 意識に攪乱を起こす。そして、助けて欲しいという。また、

楽になりたい、という意識体が、たくさんいるからです。

 助けを求めている魂が、たくさんいるのです。


 それを請け負ってくれる者を、常に探し求めて、魂は放浪するのです。


 助けられるところを、常に探し求めてゆく。これは、エネルギーの歪みを、

矯正するためには、いたしかたのないことかもしれません。

 たとえれば、雨漏りのような状態で、弱い部分から、

霊的エネルギーが漏れてくるようなものなもです。


 それを、あえて行っているのが、霊能者。あるいは能力者。

 そして、波動過敏な人たち、また、ヒーラーの方たちが、

「掃除役」を担っているわけです。


 ただしこの場合も、直接当人の精神的、肉体的負担は残りますので、

どうしても、魂の傷を残してしまい、霊体となっても傷の修復が難しく、

 それが、「カルマ」を作ってしまう結果になってしまうのです。


 「神仏の加護があるから、大丈夫と、思いこんでいる人」が多いのですが、

エネルギーの世界の法則として、当人の意識レベル以上のサポートは、

得られないということを、理解していないのです。


 一つの思い込みに入って、自分を納得させるのみで、実際には、

エネルギーは、がたがたに乱れている方が多いのです。

 それを、客観的にとらえる意識にならなければ、また進歩もなく、

一生、霊的な障害で、翻弄されるのです。


 普通の人においても、よく霊的な障害が起こります。それは、ただ意識しただけ、

考え過ぎただけ、思いすぎただけで、そのような状態が起るのです。


 あなた方の体は、テレビやラジオのチューナーと同じです。受信機なのです。

 思ったことが、想像したことが、そのままあなたの意識の中に、体の中に、

重なってくるのです。従って、これを防ぐというのは、

「あなたがそれを意識しないでおく」。それ以外にないのです。


 意識しない。霊について考えない。

 浮遊霊とか、自縛霊とか、先祖の霊とか、そのようなことは、「考えない」。

 「ただあなたが、今、精一杯生きている。」本当は、それだけでいいのです。


 「霊」のことから、意識をはずす。それで、いいのではないでしょうか。

 霊界に興味をもてばもつほど、霊界の存在は、あなたたちに助けを求めてきます。

 それは、際限のないイタチごっこなのです。



 霊界というのは、次元上昇によって、いずれ完全に掃除されてゆきます。


 それは「自然界」、つまり「フォトンエネルギーの次元上昇」が、

自動的に行ってゆくのです。


 現在の人たちが、生きてる人たちが、それをあえて行う必要もないのです。

 不必要なものは、不必要なものとして、自然界が自然淘汰してゆく。


 そのようなシステムのなかで、あなたたちは生きているのですから、

それぞれ個人が、過度の負担を負う必要は、ないということなのです。


 霊界のほとんどが、固定意識の残留のようなもので、

「魂」としての、完全体ではないのです。


 肉体と、エーテル体レベルに近い波動なのですから、

直接、体や、感情に反応しやすくなります。

 そのために霊に反応した霊能者が、泣きわめく、のたうち回る、というような現象が、

起こってしまうのです。


 ただ、そのようなことに、無防備に遭遇することもあります。


 それも、自分が意図しなくても、霊的な存在が、急にやってくることがあります。

 そのときあなたは、そのような存在に対して、どう対処すれば良いのでしょうか。



 その方法として最も簡単な方法を説明いたします。


 「それは、完全な空白をイメージする、だけでよいのです。」

 そして、完全にあなたは、「そのような存在とは無関係である」と、

「自分で宣言すること」なのです。

 「強くイメージして、そのような存在との関わりを、絶ってしまうことなのです」。


 それ以外に、霊的な問題から逃れる手だては、ないということなのです。

 神仏の結界をかけたり、ガードをしたとしても、

それも(霊的なレベルの)エネルギー体である以上、それを打破するエネルギーが、

必ず発生してしまうのです。幽界、霊界、地獄界、魔界など、

低次元波動の意識体が際限なく、襲ってくることになります。


 一度でも、あなたのなかに流れのルートを見つけたら、そこを通路にして、

侵入してきます。時間と空間、そのようなものには関わりなく、霊的な存在は、

あなたの意識の中に入ってくるでしょう。


 特に、感情面での弱点、弱みがあると、そこを必ず狙ってくるのです。


 「霊に対する同情も、ここでは禁物」なのです。

これは、ヒーリングでも同じことがいえます。


 感情面での同調は、ヒーリングの効果としては、早く表れるのですが、それは、

「代償している」に過ぎないことなのです。それをヒーラーが、

受け入れてしまうわけですから、「問題の根本は、依然として残る」のです。


 ヒーラーが、ネガティブエネルギーを、自分のなかで解消するまでは、

それが続くのです。また、できないままであると、他の人に、伝播してしまうのです。


 それを守る手段としては、あなたがそれを、意識しないこと。そこから意識をはずすこと。

 かかわりあいを、もたないこと。それ以外にないのです。

 一つひとつ対処しても、きりがないのです。


 霊的な供養のみに、ご自分の人生を翻弄させられるくらいであれば、もっと、

違った生き方をしてみてはいかがでしょうか。もっと有意義な、将来性のある生き方が、

できるはずです。結局、あなたの素晴らしい意識の向上が、光となって、過去の汚れた、

霊的な存在を、助けることにもなるのです。多くの方々が、この事実に気づけば良いのです。


 そうすることで、霊界の存在も、本来のあり方に気づいて、次元上昇を行えるのです。


 これが本当の意味の浄霊です。霊界をも、自動的に浄化して行けるのです。

 そのほうが近道ということを理解してほしいと思います。

 ひとつひとつの霊体に対して、御自分の人生を翻弄されてしまうよりは、

ご自分の成長の方に、目を向けてみてください。そのほうが、最終的には、

霊的な存在を助ける手段にもなるのです。物事には順序があり、

際限なき、エネルギーに、押しつぶされてしまわないよう願います。



 また生霊といって、まだ生きている人の恨みを買ったり、想念を受けてしまって、

苦しむ人も多く、これも、エネルギーの同調作用にすぎません。

 自分の意識の中に、相手を気にする、また、せざるを得ない状態のとき、

この症状が起こってしまいます。


 敏感な人が、最も影響を受けやすく、ここにも、相手を意識しない、

真っ白になる以外には、方法はありません。自分の意識でそうさせている訳ですから…。


 それには、霊的な世界とは完全に縁を絶つ、そうご自分で、

宣言するだけでよいのです。これが、霊的な問題に対処する、

唯一の方法であるということです。






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